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子宮頸がんQ&A

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子宮頸がんとワクチンについてのQ&A

子宮の入り口付近、「子宮頸部(しきゅうけいぶ)」にできるがんを、「子宮頸がん」、子宮の奥、赤ちゃんが育つところの「子宮体部」にできるがんを、「子宮体がん」と呼びます。子宮がんはこの2種類のことを主にいいます。

子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウィルス(HPV)というウイルスの感染です。主に性交渉によって感染しますが、遺伝などに関係なく、性交経験がある女性なら、HPVは誰にでも感染する可能性があります。

子宮頸がんは、HPVワクチンの接種と1~2年に一度の定期的な子宮がん検診の受診で予防が可能です。

痛みの感じ方には個人差がありますが、ほとんど痛みは感じません。子宮がん検診そのものはわずか5分程度で終わります。細胞診(Papテスト)といって、子宮頸部の細胞を、小さなヘラやブラシなどで擦り取り、HPVが感染している場合に現れる異常な細胞がないかどうかを顕微鏡で見て調べます。

子宮がん検診の結果、精密検査が必要となるのは受診者の1%程度です。また、精密検査を受けた人のうち、実際に子宮頸がんが発見されるのは一部であり、「要精密検査」イコール「子宮頸がん」ではありません。子宮がん検診の「細胞診」で異常な細胞が見つかった場合、細胞の様子をさらに詳しく調べるために精密検査が必要となります。
精密検査では、「コルポスコピー診」と「組織診」が行なわれます。

子宮頸がんの予防ワクチンは、子宮頸がんの原因となりやすいHPV16型とHPV18型のウイルスに対する免疫をつくらせるものです。
したがってこのワクチンを接種することでHPV16型とHPV18型の感染を防ぐことが出来ます。
しかし、全ての発がん性HPVの感染を防ぐことができるわけではありません。そのため、ワクチンを接種していても子宮頸がんにかかる可能性はゼロではありません。またワクチンの効果がどれだけ持続するかについては、現在も調査が継続して行なわれています。現時点でワクチンを接種してから最長で6.4年までは前がん病変を100%予防できることが確認されています。

ワクチンで子宮頸がんの原因を多く占めるHPV16型とHPV18型の感染を防ぐことができますが、このワクチンは全ての発ガン性HPVの感染を防ぐことができるわけではありません。子宮頸がんを防ぐためには、子宮頸がんワクチンの接種だけではなく、定期的に子宮がん検診を受けることが大切です。ワクチン接種後も、1~2年に1度は子宮がん検診を受けることをおすすめいたします。

このワクチンを接種したために、HPVに感染することはありません。なぜならこのワクチンの成分には、ウイルス遺伝子を取り除いた外側の殻だけを人工的に作ったものを使っているからです。よって、見た目はウイルスにそっくりですが、中は空っぽなので、ワクチンを接種しても子宮頸がんになることはありません。

このワクチンは、すでに今感染しているHPVを排除したり、すでに起こっている子宮頸部の前がん病変やがん細胞を治す効果はなく、あくまでの接種後のHPV感染を防ぐものです。

このワクチンの対象接種は10歳以上の女性です。
ただし下記に該当する場合は接種ができません。

1)明らかに発熱がある
2)重篤な急性疾患にかかっている(現在、かかりつけの疾患がある場合は主治医へご相談ください。)
3)このワクチンの成分に対して過敏症を示したことがある
4)前日に他の予防接種を受けた
5)その他:問診の際に医師へご相談ください
6)先生がワクチンを接種すべきではないと判断された場合

また、妊娠又は妊娠している可能性のある女性の接種は妊娠終了まで延期する、また接種期間の途中で妊娠した際には、その後の接種は見合わせることとされています。

現在までに、子宮頸がん予防ワクチン接種により不妊症となった報告例はございません。また、子宮頸がん予防(HPV)ワクチンには不妊を誘発させるような成分は含まれておりません。なお、子宮頸がん予防(HPV)ワクチンに含まれているアジュバント(免疫増強剤)には、不妊を誘発させるような作用がないことも確認されています。

イギリスやオーストラリアでの接種率は80%以上との報告もあり、一部の限られた人だけが接種している訳ではございません。

※HPVとは、ヒトパピローマウィルスのことをさします。