健康診断

新問診票・ご回答補足について

目的

当クリニックでは2020年中に糖尿病をはじめとした多くの疾患のAI予測が将来的に可能になるよう、問診票を大幅に改訂いたします。
生活習慣病予測に必要な要素を網羅するため、質問の項目数は増えますが、WEB入力により次年度から入力を省略できる項目もあり利便性は改善されます。
(現時点ではすべての項目を使用しませんが、将来的に生活習慣改善プログラムなどに応用できる可能性がありますので、任意の項目についても記載されることをお勧めします。また記載されることでご自身の生活習慣を見直すきっかけとしていただければと考えております)
改訂により皆様の生活習慣病の個別化予測データが健康診断報告に反映されます。継続して受けられた健康診断データからより良いサービスにつながるように、これからも常に良いものを取り入れたベストソリューションを提供できるよう努力してまいります。

※イメージ

背景

AIの進歩により膨大なデータを効率よくまとめられるようになってきました。この成果は医療の分野でも応用され始めています。株式会社 東芝は健康診断データをAI解析し糖尿病発症を予測できるアルゴリズムを開発しました。今まであまり有効に利用されていなかった生活習慣に関する質問項目をカテゴリー化し採血データと併用することでAI解析が可能になったのです。私たちはそのアルゴリズムを当クリニックのデータに応用して検討を行い、当クリニックデータでも使用できることを確認し、2019年度の日本人間ドック学会で当クリニックと東芝の共同研究として「健康診断データのAI解析による糖尿病発症予測アルゴリズム開発」のタイトルで発表しています。

問診回答にあたって

A)現病歴

「2.通院中(定期的な医師診察)」、「3.未治療もしくは中断」の定義について

通院中:数か月毎の医師診察または次回予約がある状況
中断中:予約・医師の受診指示時期から1ヶ月以上経過しているにも関わらず受診出来ていない状況

Q1-Q20,Q25について

選択肢1-5より一つを選んで記入してください。 2つ以上の疾患に該当し、それらの治療経過が異なる場合、以下の優先順位に従って一つを選択してください。優先順位は「1.治療中(内服・吸入・貼付・点眼・注射・CPAPなど)」>「2.通院中(定期的な医師診察)」>「3.未治療もしくは中断」>「4.治癒」<例> 一方が「1.投薬などで加療中」で、もう一方が「4.治癒」のとき、「1.投薬などで治療中」を選択してください。

Q21-Q24について

選択肢1-5、選択肢A、Bのそれぞれに回答してください。

選択肢1-5の回答方法

回答選択肢1-5のうち当てはまるものを一つ記入ください。
2つ以上のがんに該当し、それらの治療経過が異なる場合、Q.1-Q20と同様の優先順位に従って、一つを選択してください。

選択肢A、Bの回答方法

選択肢A、Bで当てはまるものすべて記入ください。
A:時期が重なっていなくても2種類以上のがんがあれば記入してください。(注意)再発性がんではなく2つ以上の原発性がんになります。 ※原発性がん:最初にできたがん
B:50歳未満で発症したがんが一つでもあれば記入してください。

C)喫煙

最近加熱式タバコの害についても知られるようになってきました。 ご自身の喫煙パターンを確認していただくためにも、タバコのタイプごとに質問しています。

D)家族歴

ご血縁の方で、該当する疾患がある方が1名おり、発症時のご年齢が50歳未満の場合は「1」を、50歳以上の場合は「2」を、年齢に関係なく2名以上いる場合は「3」を選択ください。分からない場合は「4」を選択ください。

選択肢: 

1.50歳未満で1名
2.50歳以上で1名
3.年齢に関係なく2名以上
4.該当なし
5.不明・分からない

F)運動習慣他

特定保健指導や医師の診察にあたってお伺いするものです。回答内容はAIによる糖尿病などの生活習慣病予測に利用いたします。

I)自覚症状

Q11-14はストレスチェックの内容にも該当し、回答いただくことでご自身の自覚を促す目的となります。当てはまる場合には医師、産業医、ご家族などにご相談されることをお勧めします。

K)食生活

食生活習慣についての質問となります。すべての項目は現時点では使用しませんが、将来的に生活習慣改善プログラムなどに応用できる可能性があるため、ご記載をお勧めしています。回答することによりご自身の生活習慣を見直すきっかけにもなります。