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日本総合健診医学会にて吉形玲美医師が腟内フローラと婦人科関連疾患のリスクに関して発表しました

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医療法人社団ミッドタウンクリニック特別顧問(女性医療研究主幹)であり、産婦人科専門医の吉形玲美医師は、2022年1月29日(土)に開催された「日本総合健診医学会 第50回大会」ランチョンセミナーにて、「腟内フローラから考える女性ヘルスケアのパラダイムシフト~子宮頸癌リスク低減の新たな展望を見据えて~」と題した講演を行いました。

腟内フローラと婦人科疾患リスクの関連や、子宮頸がんの予防対策についての日本の現状と検診方法を解説し、さらに吉形医師のグループが昨年実施した研究「世代別腟マイクロバイオーム※1とデリケートゾーンセルフケアの介入試験による婦人科疾患予防および症状改善効果についての検討」を発表しました。

※1:腟マイクロバイオーム=腟内フローラ(細菌叢)のこと

【発表内容】

・腟内フローラと婦人科疾患リスクとの関連について
女性のライフステージで起こる「性感染症」「不妊の問題」に加えて、「子宮頸がん」を含む婦人科がん、「GSM※2(閉経関連泌尿生殖器症候群)」に腟内環境が大きく関与。良い腟内環境には腟内の善玉菌である「ラクトバチルス乳酸菌」が豊富に存在し、腟のpH値を酸性に保ち、種々の雑菌を排除する働きがあります。

※2:Genitourinary Syndrome of Menopause の略称で、日本語では「閉経関連泌尿生殖器症候群」と訳されます。

・日本の子宮頸がんの状況と検診
子宮頸がんは、HPVに感染することで一部ががん化へと進行。日本はHPVワクチンの後進国であることから、対象世代においてワクチン接種を推進すると共に、早期発見・早期治療につながる2次予防‐「早めの検診と治療の対象拡大」が特に重要です。さらには、「精神的な不安の回避」「精度の高い検査法で身体的負担の低減」など女性のQOL(生活の質)を考慮した検診方法の普及も大切です。

・-研究発表-HPV感染・婦人科疾患リスクを低減するためのセルフメディケーション
ラクトバチルス乳酸菌含有素材を使用したデリケートゾーンケア介入に関する「世代別腟マイクロバイオームおよびデリケートゾーンケア介入効果」の研究結果(被験者69名)※3を発表しました。

  • ※3【研究結果一部抜粋】
    ・ラクトバチルス乳酸菌含有素材※4によるデリケートゾーンケアの介入後4週間で、全てのグループにおいて病原菌の割合が減少し、腟内のラクトバチルス乳酸菌が増加する例もみられた。におい、かゆみ、乾燥といった不快症状も有意に改善。
  • ・閉経後の腟内ジェル使用グループでは病原菌の減少割合はとくに顕著で、頻尿、尿漏れ、性交痛といったGSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)にみられる症状も有意に改善。

本結果から、日々の生活の中でラクトバチルス乳酸菌含有素材をデリケートゾーンの「セルフケア」として取り入れることで、HPV感染・婦人科疾患リスク低減や幅広い世代のQOL(生活の質)向上に寄与すると考えられます。なお、本研究結果は、現在論文投稿中です。

※4:【使用商品】
エストール® デリケートソフトウォッシュ
エストール® デリケートソフトジェルクリーム
エストール® インナージェル ラクトバチルス乳酸菌配合