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IHI Forum 2021にて、当クリニックのFMEA(故障モードの影響解析)とAMR(薬剤耐性)の実施結果が掲載されました

「IHI Forum 2021(2021年12月5日~8日)」にて、当クリニックの業務改善への取り込みに関する「FMEA(故障モードの影響解析)」と、抗菌薬使用の是正に関する「AMR(薬剤耐性)」プロジェクトの実施結果が掲載されました。

・IHI Forumとは
Institute for Healthcare Improvement(米国医療改善研究所)が毎年主催する、医療の質・安全に関わる医療者のメッカともいえる世界的なフォーラムです。今年は12月5日~8日にオンラインフォーラムとして開催されました。

・FMEAとは
Failure Mode and Effect Analysis (FMEA)の略であり、事前に予想されるあらゆる故障モード(故障や障害の発生の仕方)を洗い出し、その中からリスクの高い故障モードを抽出して対策を講じる手法のことを指します。

・AMRとは
Antimicrobial Resistance (AMR)の略であり、日本語では「薬剤耐性」と呼びます。「薬剤耐性」とは、特定の種類の抗菌薬が効きにくくなる、または効かなくなることを言います。以前より、世界中で「薬剤耐性」を持つ細菌が増加し、抗菌薬が効かない感染症の拡大が懸念されております。

当クリニックのプロジェクト概要

  • ■FMEA(故障モードの影響解析)
    東京ミッドタウンクリニックでは、リスクマネジメント委員会(委員長:田口院長)を設置し、2016年から毎年、FMEAを実施しており、事故防止に積極的に取り組んでまいりました。
    今回のIHI Forumでは2016年から2020年まで実施されたFMEAを紹介し、業務改善、医療の質向上と患者安全に繋がった結果や、今後の課題などについて述べました。
  • ■抗菌薬使用の是正に関する「AMR(薬剤耐性)」プロジェクト
    日本では、経口のセファロスポリン系薬、フルオロキノロン系薬、マクロライド系薬の使用比率が高く、特に外来での利用が多い傾向にあります。そのような背景の中、国はAMR目標として、2020年で全体の利用を33%減、ならびに経口広域抗生物質使用量を半分に減らすことを掲げています。当クリニックでも同じような使用傾向がみられたため、国と同様の目標を立て、対策に取り組みました。
    その結果、経口抗菌薬使用量を2018年度の64%減少させ、フルオロキノロン系薬(45%減)を除く、マクロライド系薬とセファロスポリン系薬の使用量を半分以上(それぞれ75%と62%)減少させることができました。

詳細資料は下記よりご覧ください。
※資料は英文となります。