先端がん治療による新しい可能性を

目指すがん治療

「がん治療は総力戦」
臨床研究に基づいた先端医療をはじめ、患者様、ご家族様と共に“治療の可能性”を追求いたします

このようなお悩みを抱える患者様に

  • これから治療をはじめる 「できることを取り入れたい」

  • 再発予防治療をはじめる 「副作用を抑えて治療したい」

  • 経過観察中 「がんの再発が不安」

  • 治療法を探している 「可能性のある治療がしたい」

所長 島袋 誠守 医師

所長 島袋 誠守 医師

1990年 琉球大学医学部医学科卒業
2015年8月 東京ミッドタウン先端医療研究所に着任
2020年 東京ミッドタウン先端医療研究所 副所長に就任
2024年 東京ミッドタウン先端医療研究所 所長に就任

東京ミッドタウン先端医療研究所 所長よりメッセージ 患者さんの想いを第一に、
最善の決断のお手伝いを

外科医として長くがんの治療に携わるなかで、どうしても標準治療だけではカがおよばず、その後は見守ることしかできない場面にも遭遇してきました。そんな中、免疫療法の臨床研究に参加してその効果・可能性を実感しました。樹状細胞ワクチン療法は進行がん治療の選択肢のひとつとなりえますが、副作用が少ない特徴を生かして、再発・転移予防にも力を発揮すると考えます。

すべての可能性と正確な情報を患者さんにお示して「最適な決断をするためのお手伝い」をするのが医師としての重要な仕事です。あなたにとって最善の治療・最善の選択を一緒に考えましょう。

当施設が考える免疫の役割

がん治療・がん予防において
「免疫のちから」は不可欠

免疫の働きは、がんの発生はもちろん、がんの再発に関しても深く関わっています。免疫力を維持または強化することで、治療効果のサポートや再発予防、副作用の軽減が期待できると考えています。

免疫の役割1がん治療を支える土台
がん治療を「木」に例えると、免疫のちからは「木の根っこ」のようなものと捉えています。免疫のちからは目には見えないものですが、がん治療の根幹を支える土台ともいえる役割を果たしています。
免疫の役割2がん治療の効果をサポート
免疫力を維持・向上させることは、土台である根っこ(免疫)の強化につながります。目に見えない根っこ(免疫)の部分を強化することで、木(がん治療)は本来以上の力を発揮することができます。
免疫の役割3がん治療の副作用を軽減
根っこ(免疫)が弱っていると、木(がん治療)が大きくなったときに倒れてしまいます。根っこ(免疫)の部分を強化することで、木(がん治療)の重さを軽減し、倒れない土台を作ることができます。
がん治療を支える免疫のちから

当施設のがん治療①

免疫の司令塔を使って
がんを狙い撃つ

樹状細胞ワクチン療法

「樹状細胞」は免疫細胞の1つで、がんなどの体内の「異物」の情報(目印)を取得し、攻撃役の免疫細胞に教える役割を担っています。「樹状細胞ワクチン療法」は、この樹状細胞の働きを利用し、人工的にがんの情報(目印)を覚えさせ体に戻す治療法です。

治療の仕組み

  1. 1
    取り出す
    採血して血液中の免疫細胞(樹状細胞のもとになる細胞)を取り出します。
  2. 2
    学習させる
    体外で樹状細胞に、ターゲットとなるがんの特徴(目印)を覚え込ませます。

    ■がんの目印(がん抗原)とは

    がん細胞には、いくつかの特有なタンパク質が発現することがあります。この、がん細胞特有の、または正常細胞に比べて多く発現するタンパク質は「がん抗原」と呼ばれています。

    がん抗原は、量や発現したタンパク質の種類などを見ることで、がんの発症有無を調べるなど、検査や治療などに応用されています。

    免疫細胞は、いくつかのタンパク質を目印として、正常細胞とがん細胞を識別し、攻撃・排除しています。
    がん抗原はいくつもの種類があり、樹状細胞ワクチン療法では、どのようながん抗原を使うのかが治療効果を左右します。

  3. 3
    からだに戻す
    学習させて機能を強化した樹状細胞を、再び患者さんの体に戻します。
  4. 4
    目印をもったがんを攻撃
    学習した目印を、攻撃役の免疫細胞(リンパ球など)に教えることで、同じ目印を持ったがんを認識し攻撃します。

樹状細胞ワクチン療法では、
「覚えさせる目印」が重要になります

当施設のがん治療②

次世代のがん抗原(目印)を
採用。

大学病院との共同研究による
先端技術を採用した
2種類の樹状細胞ワクチン療法

人工がん抗原(目印)により、さまざまながん種に対応WT1ペプチド×樹状細胞ワクチン療法

さまざまながんが持っている「WT1」というタンパク質をもとに、免疫細胞を活性化するように人工的に作り出した目印が、大阪大学医学部の杉山治夫教授により開発された「WT1ペプチド」です。

人工がん抗原「WT1ペプチド」を樹状細胞ワクチン療法に応用することで、さまざまながん種の患者様に治療をご提供しています。

遺伝子レベルでがんを標的にする
オーダーメイド治療
ネオアンチゲン×樹状細胞ワクチン療法

ネオアンチゲンは、がんのみに現れる遺伝子(目印)で、遺伝子解析技術の発展に伴い新たに発見されました。また、がんは治療や進行で遺伝子が変化する性質があるため、ネオアンチゲンも状況とともに変化し続けます。 このネオアンチゲンを樹状細胞ワクチン療法に応用することで、自分だけのがんを、遺伝子レベルでターゲットにした治療が期待できます。

当治療は、東京慈恵会医科大学との共同研究により「安全性および治療遂行性についての臨床試験」を経てご提供しています。

ネオアンチゲンは自分のがんだけが持つ目印で治療や進行により進化し続ける
東京慈恵会医科大学附属柏病院との共同臨床試験
試験内容 切除不能膵癌に対する標準化学療法併用neoantigen樹状細胞ワクチン療法
jRCT登録番号 jRCTc030190081
https://jrct.niph.go.jp/latest-detail/jRCTc030190081

がん組織を用いず、今の遺伝子を解析

当施設では、血液検査でがんの遺伝子情報を解析する「リキッドバイオプシー(液体生検)」を導入し、がん組織を用いずネオアンチゲンを特定することが可能です。

また、変化し続けるネオアンチゲンを定期的に解析し特定することで、「今そのときのがん遺伝子」から「今そのときの患者様」に、遺伝子レベルで個別化した治療をご提供します。

がん組織を用いず、今の遺伝子を解析

施設概要・特長

ミッドタウンクリニックグループ施設
専門設備と快適な空間で患者様第一の医療をご提供。

当施設は、重大疾患の治療・予防として、がん免疫療法などの先端医療をご提供しております。

コンシェルジュによるご案内や、プライバシーに配慮した診察室・医療相談など、患者様によりリラックスしてお過ごしいただける環境を整えております。

リゾートトラストグループの運営支援により
次世代の医療確立・提供を推進。

当施設は、リゾートトラスト株式会社のグループ企業である株式会社アドバンスト・メディカル・ケアの運営支援により、次世代の医療確立・提供を推進。

ミッドタウンクリニックグループの各医療施設との提携による“トータルサポート”と、メディカル事業をはじめとした幅広い分野で事業を展開する“リゾートトラストグループのノウハウ”を活かし、患者様お一人おひとりに合わせた医療のご提供を目指しております。

  • ※リゾートトラスト株式会社(https://www.resorttrust.co.jp/)
  • ※株式会社アドバンスト・メディカル・ケア(http://www.amcare.co.jp/)

大学病院等との共同研究と、
10年以上の治療実績。

1,000件を超える治療実績

2010年の開設以来、
様々なご状態の患者様にがん治療をご提供しています

大学病院等との共同研究

大学病院との共同研究を
ベースにした技術

当施設は、がんの診療だけにとどまらず免疫療法の可能性を追求し、治療確立を目指してさまざまな臨床研究を実施しています。 免疫療法という選択肢だからこそ果たせる役割があると考えており、エビデンス構築と治療確立を目指し、各大学病院等と共同で臨床研究に積極的に取り組んでいます。

専用クリーンルームを併設

専用クリーンルーム(無菌室)で細胞培養

施設内に細胞培養専用のクリーンルーム(無菌室)を併設。臨床培養士※の資格を持つ培養スタッフにより、患者様お一人おひりに合わせて、細胞培養~ワクチン作製を丁寧に行っております。

  • ※一部の細胞培養は、外部施設に委託しています。
A

当施設の樹状細胞ワクチン療法は、ある程度食事が摂れる、自分で身の回りのことができる、歩行が可能で無理なくご来院できる方であれば、一部を除くほぼすべてのがん種※、ステージで治療を受けていただくことが可能です。進行がんへの治療をはじめ、早期がんや再発・転移予防など、患者様お一人おひとりのご状態に合わせて治療をご提案しております。
※小児がん、血液がんは対象外となります。

A

ご自身の細胞をもとに治療を行うため、副作用は軽微です。38.5度までの発熱とそれに伴う倦怠感、もしくはワクチン投与局部の発赤が主で、重篤な副作用は報告されていません。

A

入院の必要はありませんが、1クール5回~7回の投与が基本となるため、2~3週間ごとに通院が必要です。

A

ご状態や治療経過によりますが、原則可能です。
治療開始および治療継続については、当施設医師とご相談の上、患者様にとって可能性がある場合にのみご提案しております。

アクセス

大江戸線・日比谷線六本木駅直結なので
スムーズにお越しいただけます

所在地
〒107-6206
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー6F
東京ミッドタウンクリニック内
電話
03-5413-7920月曜〜金曜:9:00~17:00 ※土・日・祝祭日除く