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がんばらない禁煙「治療」

今度こそ、と何度挑戦しても禁煙できないのには、医学的に明確な理由があります。そのメカニズムと、テレビCMで知られるようになった禁煙治療についてご紹介します。

監修:渡邊 美和子 医師

■なぜ一人での禁煙は続かないのでしょうか?

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タバコを吸うと、それに含まれるニコチンが肺から血液に入り、すぐに脳へ到達します。すると脳内物質のドーパミンが放出され、幸福感やリラックス感が得られます。

さらにまたタバコを吸いたくなり、これらを繰り返しているうちに、イライラしたり集中力が落ちたりといった離脱症状を避けるため喫煙をやめられなくなります。禁煙できないと「意志が弱い」と思われがちですが、それは本人の意志とは関係なく「ニコチン依存症」のため。治療が必要な病気なのです。

■なぜ病院なら禁煙が成功しやすいのでしょうか?

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病院では一人ひとりに合わせて計画的に禁煙治療が行われ、状況に応じてアドバイスを受けられるほか、禁煙治療薬が処方されるため成功率が高まります。

最近ではニコチンを含まない飲み薬も存在しており、これらはニコチン切れに伴う離脱症状を軽くするだけでなく、タバコをおいしいと感じにくくする効果もあるので、無理なく禁煙しやすくなるはずです。

■禁煙治療の内容や期間は?

12週間で5回の診察を行いながら、計画的に禁煙を進めます。
初診時:診察・禁煙治療に関する説明・一酸化炭素濃度検査※・内服の処方を行います。
禁煙開始:内服開始後の1週間は喫煙してもいいですが、徐々に吸いたいと思わなくなってきます。
2週間後・4週間後・8週間後:通院して一酸化炭素濃度検査・内服の処方を行います。
12週間後:最終通院でプログラム終了です。再び喫煙しないように生活習慣の見直しなども行っていきましょう。

※一酸化炭素濃度検査:一酸化炭素はタバコの煙に含まれる代表的な有害物質です。機械に向かって20秒ほど息を履くだけで、その濃度を測定できます。禁煙により数値が減少していきますので、毎回の測定結果を比較することで禁煙の効果を実感できます。

■禁煙治療薬「バレニクリン(商品名:チャンピックス)」とは?

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禁煙パッチやガムといったニコチン補充剤が、イライラなどを和らげて禁煙を助けてくれる禁煙補助薬なのに対し、バレニクリンはニコチン依存症の治療薬です。脳内でニコチンになりすまして離脱症状を軽減します。

また、喫煙時にドーパミンを放出させないため、タバコを吸っても満足感やおいしさを感じにくくなります。服用した人からは、「自然と吸いたくなくなった」 との声をいただいています。

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当クリニックでも禁煙外来を行っております。

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