口腔インプラント
口腔インプラントは歯科界における20世紀最大の発明と言われています。
そして、現在インプラントは歯科領域において他の追随を許さないくらい拡大しています。
ここまでインプラントが拡大する理由はいったい何なのでしょう。
その大きな理由のひとつに、可撤性義歯(入れ歯)では満足できないということが挙げられます。
その他にも、固定性義歯(ブリッジ)に比べ周囲の歯を削るリスクを回避できるなどのメリットもあるでしょう。
しかし、場合によっては高品質なブリッジや入れ歯を作製することも重要です(写真1.2参照)。
しかし、そもそもなぜインプラントが必要になったのでしょうか。
たとえ歯を失っても機能(咀嚼・嚥下・発音)や審美性(見た目)を損なわなければ必要のない話です。
歯の喪失による機能不全や審美性的問題が生じたときに初めて治療術式の一手段としてインプラント治療が
挙げられるのです。つまり、現時点でインプラントは“ 必要悪 ”であり、
歯を失わないことが大前提でなくてはなりません。
同じ結果を招かないためには、まずは歯を失った理由を解決することが先決であり、
より良い術後経過を期待するためにも慎重な手順を踏むことをお勧めします。
安直で簡単なインプラント治療など存在しえないと我々は考えます。
では我々が考える、より安全で安心なインプラント治療について解説していきたいと思います。
▲写真1
▲写真2
総合診断・治療計画
インプラントが必要であるという診断は最初に下るものではありません。
口腔内疾患の病因を究明するための精密診査(デンタル・チェックアップ)を行い、
各専門家が診査結果を詳細に分析します。
そして、現状の詳細な説明・相談の後に、最適な治療計画を提示・決定していきます。
インプラントドック
インプラントが必要であるという診断が下ったのち、
安全なインプラントを施術するために必要に応じて精密診査を行います。
・ジェネラルドック : 一般血液検査・生化学検査
・骨ドック : コーンビームCT・骨マーカー(血液)・骨密度(DXA)
また、これらの診査を把握しておくことで、インプラント治療術後管理の明確な基準を持つことができます。
より安全なインプラント治療のためにはとても重要なことであると我々は感じています。
施術環境
インプラント外科手術は一般の歯科治療とは明らかに違います。
したがって、専門家の存在と高いレベルの施術環境がより重要視されます。
当クリニックでは、インプラント先進国であるアメリカでトレーニグを積んだインプラント補綴医、
インプラント外科医、そして施術時の全身管理を行う歯科麻酔医がそれぞれの専門分野を担当します。
そして、高いレベルでの施術環境は専門病院に匹敵するものとなっています。
開業以来3年経過し、術後感染の問題は1例もありません。

インプラント修復
インプラント修復例1 単独歯・固定式
上顎4前歯の審美修復症例。上顎両側側切歯に口腔インプラントが埋入されている。
(ノーベルバイオケア社 リプレイスセレクト)
- ■施術前

- ■施術後

インプラント修復例2 単独歯・固定式
全顎にわたる審美修復症例。下顎第一大臼歯部に口腔インプラントが埋入されている。
(左:ノーベルバイオケア社 リプレイスセレクト 右:アストラテック)
- ■施術前

- ■施術後

インプラント修復例3 多数歯・固定式
全顎にわたる審美修復症例。右側下顎第一大臼歯部および左側上顎臼歯部に口腔インプラントが埋入されている。
(ノーベルバイオケア社 リプレイスセレクト )
- ■施術前

- ■施術後

インプラント修復例4 多数歯・可撤式
全顎にわたる審美修復症例。患者自身が義歯を取り外して清掃できる構造になっている。下顎第一大臼歯部に口腔インプラントが埋入されている。
(左:ノーベルバイオケア社 リプレイスセレクト)
- ■施術前

- ■施術後

インプラント修復例5 多数歯・可撤式
全顎にわたる審美修復症例。患者自身が義歯を取り外して清掃できる構造になっている。下顎第一大臼歯部に口腔インプラントが埋入されている。
(ノーベルバイオケア社 リプレイスセレクト)
- ■施術前

- ■施術後

インプラントメンテナンス
口腔インプラントによって回復された審美性や機能性をできるだけ長期維持することも重要なことです。
口腔インプラントに用いられる生体材料(チタン・ジルコニア)は生体親和性が高く、臨床実績から長期維持できる可能性は高いと考えます。
しかしながら、その維持しうる理由は科学的に解明されておらず、不確定要素が残っているのも事実です。
天然歯と違い生体でないものを維持していくという意味においは、その管理方法は専門的な知識・技術・器材・経験が重要と考えます。
我々は、世界の科学的根拠を検証し、科学的に実践することを心掛けています。
また、メディカルセンターとのコラボレーションにより、インプラント維持が大きく依存する免疫や骨代謝などについて管理システムも構築しています。
プロフェッショナルメンテナンス
- ●口腔内診査
- インプラント部の視診・触診 歯肉発赤・排膿の有無により炎症症状を把握します。
- ●構造診査
- インプラント補綴の破折、スクリューの緩み等の有無をチェックします。
- ●咬合(かみ合わせ)検査
- インプラント補綴の咬合を診査し、必要に応じて咬合調整をします。
- ●レントゲン診査
- 定期的に(年1回程度)、インプラント周囲の骨レベルをレントゲンもしくはCBCTでチェックします。
- ●骨代謝診査・免疫診査
- 定期的に(2年に1回程度)、骨代謝をチェックします。予防的意味合いが強く、全身健康状態の管理を含めご提案します。
- ●プロフェッショナルクリーニング
- 専門衛生士によるクリーニング・ブライトニングをおこないます。天然歯のクリーニングとは異なった技術・器材を使用します。(パミス使用)
